恋の契約は永遠に



部屋着でそのまま出て来て、化粧すらしてないし、お肌の手入れもしてないからこのままじゃ外に出られない。


「美沙、出かけるのは良いけど、化粧も服もこの格好じゃ……」


「大丈夫だから気にしないの、蒼甫に任せてるから大丈夫だから」


そう言われても何処へ一体向かっているんだろうか……。


暫く走り着いた場所は、有名ブランドのお店だった。


私の格好を気にせずに美沙は私の手を取るとお店の中に入っていく。


先に入っていた蒼甫さんに、従業員は頭を下げて挨拶していた。


「社長、お疲れ様です。もう準備できています」


「急に悪かったね、麻耶ちゃんこっち来て」


えぇっ、蒼甫さんこのブランドの社長なの!?
私は店員さんに連れて行かれて、着せ替え人形の用に服を何着も着させられて、それを美沙と蒼甫さんが見て"コレがいい""こっちの組み合わせがいいんじゃない?"など言っている。


そして二人のOKが出ると、その服を着たまま店を出た。



< 83 / 90 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop