恋の契約は永遠に
「あ、あのっ、服着たままなんですけど」
「あーいいの、いいの、これはプレゼントだから」
蒼甫さんは笑いながら言う。
「そんな訳には、こんな高価な服を貰うことは出来ません」
「麻耶、私と蒼甫からのプレゼント。色々あって忘れてるかもだけど、明日は麻耶の誕生日でしょ?これは誕生日プレゼントだから受け取って」
「でも……」
美沙に言われるまで誕生日が明日なの忘れてた。
「まだ次に行く場所あるからまだまだ行くよ」
「えっ、ちょ」
二人は何だか楽しそうて、次に連れて来られたのは美容室で、ヘアメイクをしてもらい、その後は美沙のお店に連れて行かれて、美沙がネイルをしてくれた。
服装からヘアメイク、ネイルまで、私が私じゃないように変わっていて驚きを隠せなかった。
「麻耶、何だかお姫様みたいだね」
「うん、凄く似合ってる」
二人は私を見て言った。
「何だかこんなにしてもらって申し訳ないよ」
「私さ、麻耶にはいつも笑ってて欲しいし、幸せになって欲しいんだ。お姫様、次はディナーの時間ですよ」
そう美沙に言われて車に乗ると、高級ホテルのレストランに案内された。