恋の契約は永遠に
もう、色々とビックリさせられて、最後にこんな素敵な場所に連れてこられて驚きを隠せない。
「ここは親友の叔父が経営してるんだけど、結婚のお祝いで料理を招待してくれたんだ。麻耶ちゃんにも一緒に食べて欲しくてさ」
「私も初めて来たし、楽しみ」
「何だかありがとうございます。二人のお祝いなのに私が参加してしまって申し訳ないです」
「あっ、気にしないで。僕の親友も今から来るから紹介するね」
そう言いながら案内されて、料理が運ばれて来た時に親友が現れた。
「初めまして、蒼甫の親友の古賀宗一郎です」
「えっ……何で」
私が動揺しているのにもかかわらず、一郎は席に座り、美沙にも挨拶している。
「美沙、どういう事?」
「実は、蒼甫と麻耶の彼は親友だったの」
「えっ、でも何でここに?」
「あの日何があったのか蒼甫に頼んで宗一郎さんに聞いてもらったの」
「……」
「せっかくのディナーなんだし、私達のお祝いしてくれるよね?」
美沙にそう言われて私は気まずい雰囲気のまま食事を食べた。