恋の契約は永遠に
番外編〜一郎side
「もう逃さないから」
そう言って麻耶をベッドに押し倒して唇を塞ぐ。
プロポーズをしてキスがエスカレートしたら、何故か麻耶は俺を押しのけて喉渇いちゃったとか言い出した。
せっかくいい雰囲気だったけど、すかさず俺は麻耶の手を取った。
だが後ろはベッド、もう麻耶に逃げ場は無かった。
激しく舌を絡め、麻耶の服を脱がし胸の頂きを刺激した。
「あぁっ……」
一瞬にして熱を帯びた体は、あっさりと俺を受け入れ、されるままに反応を示す。
薄布の中に手を差し込こみ麻耶を見つめながら言った。
「そんなに俺が欲しくてたまらない?」
既に俺を受け入れる準備が出来ている事が分かり、意地悪な笑みで麻耶を見てそう言った。
そして更に麻耶の一番熱くなった部分を刺激する。
静かな部屋に響く恥音。
「もうダメっ」
絶頂に達しそうになった時、俺は動きを止めた。
「ダメなら止めとくよ」
「えっ……」
麻耶の体から離れようと俺が起き上がるのを麻耶は阻止し、俺の背中に腕を回した。
「どうした?」
「……」
「どうして欲しいかちゃんと言わなきゃわからないだろ?」
意地悪な顔をして俺は麻耶を見つめる。
さっきまで嫌がっていた筈なのに、心と体は俺を欲している。
「でもやっぱり無理、俺は麻耶が欲しいし」
「あぁっ」
俺は麻耶の中に腰を沈めた。
麻耶の温もりを感じ、熱い夜は更けていった。