幼なじみはアイドルの先輩~女の子から女性へ
いろいろ考えていたらお腹すいてきちゃった。


そう言えばお昼まだだった。


弁当はさっき届いたから、手をつけようかーー。


「はーい」


ドアをノックする音がはっきり聞こえる。


ガーネット時代はほとんど聞こえなかったなあ。


「おはようございます」


「…………」


「どした?」


「神田さん…………ですよね!?」


「今さら何をビックリしてんだ」


「あの…………、白いものがめちゃくちゃ増えてませんか?」


「ゆかりもそう言うか。仕事してる証って思ってくれ」


誇らしげに自らの髪の事情を鏡を見ながら話す神田さん。


一年……。


いや、半年も経ってないはずなのに、この変貌は……。


今何を言っても気休めの言葉になる可能性が限りなく高いよ。


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