幼なじみはアイドルの先輩~女の子から女性へ
で、見送った後の流れは想像通りでした。


久しぶりに幼なじみの実家に立ち寄らせていただきました。


リビングでせんべい食べて新聞読んでた香ママさんが老眼鏡外してびっくりしてた。


事情を理路整然と説明すれば秀才一家はすぐに落ち着く。


たぶんあの冬以来であろう杏の部屋へ行きました。


「何もないなあ」


「あれから10年は経ってるから何もないです」


ホントに何もない。


クーラーとベッドとテーブルだけ。


杏と私のキャリーバッグがベッドに並ぶ。


「懐かしいなあ」


「何もないから特に懐かしいとは思えないんだね」


杏のつれない返事はまあいつものことだが、今回はちょっとリアルで戸惑ってるな。











< 150 / 210 >

この作品をシェア

pagetop