幼なじみはアイドルの先輩~女の子から女性へ
「何か不満なの?」


「あの……、番組で共演してる子たちにダメ出しを多数食らいまして」


そうだったな。鷲津君は高校生とバラエティーもやってるな。


「この時代にあんなに真っ赤にならないほうがいいと」


「ほう」


「娘さんにモテませんよと」


「そうか。モテないってダメ出しされたか」


急に他人事とは思えなくなってきて。うまいすき焼き弁当の味が微妙に。


「我々が合わさないといけないんですかねえ」


「ツネが言っちゃうか」


「言いたくもなりますよ」


「変な事時々考えるんですよ。いつか娘に彼を紹介された時、今ドキの親父でいられるかなあとか」


「こういう世界に生きてますから、そこの部分は毎日アップデートしてるつもりですけど、それ以外はまだまだなんですかねえ」








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