【完】ファントム・ナイトⅡ -アノ日ト儚キ妃-



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「お。やっと来たじゃねーか。

あー腹減った。飯食おーぜ」



「俺は俺と莉胡の分しか作らないからね」



「はあ!?おまっ、それはないだろ……!」



「でもどう見ても千音もハルトも於実(おみ)も昼飯持ってきてんじゃん」



「は? は!?

お前らさっき『持ってきてない』つったじゃん!」



「持ってきたんじゃなくて買ってきたんだよ。

相変わらずミヤケはポンコツだね」



「千音てめぇ……

俺のことアホだとか馬鹿だとかポンコツだとか好き勝手いいやがって」




……騒がしいな。

たしかにこのメンバーで毎日学校が一緒だと疲れそうだ。主にミヤケの相手をするのに。



「莉胡お前、いま失礼なこと考えただろ?」



「ミヤケの相手するの疲れるなと思って」



言った瞬間、くすくす笑ってる千音。

ハルトと於実も耐え切れなかったのか笑っていて、千瀬は「どんまいミヤケ」と思ってもいないことを口に出していた。



「お前ら全員表出ろまじで……!」



「やだよそんな疲れることしたくないし。

ああそうだ、ミヤケ。昼飯ついでに薬局まで莉胡に付き合ってやって」



「は? なんで薬局?

アレか?女子の日だからお腹いた、ってて……!おまっ、ちょ、千瀬!足踏むなって!」



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