square
野村さんがだんだん近づいてくる。

何故か緊張する…

って

なんでアタシが緊張しなきゃいけないんだよ!?

野村さんがいきなりアタシの目の前に止まるから
アタシの緊張は
ピークだった



長い髪を結ばず下ろして

うっすら目に化粧もしてて

制服の下に黒いTシャツを着てる



今は朝だ




何してたんだろ?





好奇心もピークだったそんなとき




『おつかれ』




一言無表情で言われた


おつかれ…て
自分も当番でしょ!
なんか他人事だなぁ…

野村さんは
そう言うと
髪をバッと横へ流して
鞄から黒い携帯を取り出し
Uターンしながら誰かと電話していた


アタシは何も言わずに
ぼけっと突っ立っていた

< 6 / 10 >

この作品をシェア

pagetop