ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
元総理の言う『試練』とは何か分からぬまま、式当日を迎える。


ホテルの一番大きな宴会場を貸し切っての豪華な披露宴。


「ター君、ハルちゃんの白無垢姿、綺麗だったわよ~」


「母さん・・・勝手に新婦側の控室に行くなよ」
親父は婆ちゃんの行動に慌てていた。

ともかく、親父は無事に結婚披露宴を終わらせようと躍起になっている。


当の主役の俺は現実逃避するかのようにスマホのアプリゲームに熱中した。


「ター君」


「そうなの?」
俺は興味のない振りをした。


「拓真お前・・・今日はお前と小陽さんの栄えある門出だぞ!!もっとシャキッとしなさい!!」


「そう怒らないの・・・辰真さん」


「しかし…純名」





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