ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
私は恐る恐るロックを解除し、ドアの隙間から拓真さんの様子を伺う。


「今夜は何もしないから…出て来いよ。小陽」

拓真さんは口許に笑みを優しく浮かべて、隙間から私を覗かせる。


私も彼を信じて外に出た。

「ゴメンなさい…拓真さん」

「今夜は遅いし、寝るぞ」

「寝るって?」

「何もしねぇよ。小陽お前も諄いぞ」

「ゴメンなさい・・・」

「その潤んだ眼は反則。マジでヤバいから、そんな目で見るな」


拓真さんが頬を染め、私から顔を逸らす。


―――――私達はそのまま同じダブルベットで就寝した。





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