ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「あんな派手な結婚式やったんだ。俺達は世間的には認められた夫婦だ」


「私も離婚する意思はありません」


「なら、互いに相手を知るしかないだろ?」


「それは分かっています」


「24歳で・・・キスから全部初めてって・・・最初はいいと思ったけど。
少し位経験あるオンナの方が良かったかな・・・」


拓真さんは私の余所余所しい態度に相当怒っている感じだ。


初夜を拒んだ私が悪いのは分かっている。


でも、私のキモチを理解しようとしない拓真さんも・・・



「貴方だって私のキモチを知ろうとしていません」


「お前だって同じだろ?」


拓真さんは苛立ったようにナイフとフォークを皿に音を立てて置く。


「俺はずっと我慢したんだ。なのに、初夜にバスルームに立てこもるなんて・・・」

拓真さんは水に流したはずの昨日の夜のコトを蒸し返した。


「それは悪いと思っています」


「くそっ、食欲が湧かない。さっさと出るぞ」

拓真さんは朝食を半分以上残して、寝室に戻り、服に着替え始めた。

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