ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「今、開けるから待ってろ」

訊いたコトのある横柄な声。


施錠の解除の音が聞こえ、目の前の白い観音扉が自動で開いてゆく。


中に入ると邸宅まで石畳が続く。
その間には車5台は停められる車庫、二つの噴水と小さな川があり、その向こうには層吹き抜けで全面硝子の円柱形のリビングスペースが見えた。

建物全体も塀と同じオフホワイトに統一され、清潔感溢れるモダンな造りとなっていた。


「素敵な家ですね」

「ああ」


車寄せを上がると大きなマカボニーの両扉の正面玄関。


「やっと来たな・・・」


玄関に出て来たのは蓮?


「えっ!?どうして蓮が居るんだよ!?」


「この家は爺ちゃんが俺の就職祝いにくれた家だからな」


「はぁ?」





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