ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「御三家は披露宴出席の条件に、小陽の花婿候補達にも均等のチャンスを与えるコトを要求した」


「花婿候補って・・・大体、椎名さんはフラれてるし、蓮は分からないねぇけど、柚希は・・・」

「御三家の当主のご意向だ。皆、文句は言えないんだよ」


「俺と小陽は正式な夫婦だぞ!」


「入籍はまだだろ?」


「入籍は明日にでも区役所に行く!」


「何だか、自信なさげだな。拓真さん」


蓮が俺を挑発する。



「小陽さんを俺達に奪われると思って焦ってんだ」


「別に焦ってなんかない・・・」


「大体、蓮お前は22歳だろ?結婚願望あるのか?」


「そうだな・・・小陽さんとなら結婚してもいいかな?」


「柚希お前は?彩名のコトは忘れたのか?」


「彩名のコトを言われると言葉に詰まるけど・・・それ以上にこっちにも諸事情があって」


「椎名さんは?」


「未練がましいかもしれないけど。小陽さんが忘れらないんだ」


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