ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
俺は窓際に置かれたベビーピンクのウイングチェアに腰を下ろした。


小陽は一人で嬉しそうに奥の寝室とバスルーム、ウォークインクローゼットを探索する。


「寝室も素敵ですよ。拓真さん」

「あ、そう」

隣は蓮の部屋だと言うし、この分だとタワーマンション完成するまで小陽との初体験はお預けだな。

そう思うと寝室への興味も失せる。
喜んでいるのは小陽だけ。


「拓真さんは気に入らないんですか?」


「気に入らないとかじゃなくて、この状況をどう思うんだ?小陽」

「御三家の当主様に筋を通す為にも仕方がないと思います」

「仕方がないのにしても・・・まぁ、お前はいいよなぁーここに居れば、Hしなくても済むと思ってるから・・・」


「私は別に・・・」

「じゃヤレるの?」


「もう少し、言葉を選んでください」


小陽は頬を染めて訴える。

「俺、デリカシーない男だから・・・」


俺は立ち上がって小陽を抱き寄せてキスをした。



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