ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
俺も親父のように何度も咳払いして、椅子に腰を下ろす。
太めの淡いピンクのストラップ付のパンプスで、俺のデスクの方に歩み寄って来た。
「濱部社長からご紹介に預かりました。本日付で、濱部副社長の秘書を務めてさせていただきます伊集院小陽です。よろしくお願いします」
小陽は俺に改まって自己紹介し、頭をペコリと下げた。
「俺の方こそ、よろしく。小陽・・・さん」
「私のデスクは濱部副社長のそばにあるデスクでよろしいんですか?」
「あ…そう…だな」
元は季実子が使っていたデスク。アイツ、デスクから私物が撤去したんだろうか?
俺は立ち上がり、デスクを確認する。
デスクの上は綺麗に片付いているが、引き出しを開け、中身を見た。
引き出しの中も空っぽだった。
「季実子のヤツ、ちゃんと新しいデスクに全部持っていったみたいだ。自由に使っていいよ。小陽」
「季実子?」
小陽は神妙な顔で俺を見つめる。
「あ…前の秘書の名前だ。気にするな」
太めの淡いピンクのストラップ付のパンプスで、俺のデスクの方に歩み寄って来た。
「濱部社長からご紹介に預かりました。本日付で、濱部副社長の秘書を務めてさせていただきます伊集院小陽です。よろしくお願いします」
小陽は俺に改まって自己紹介し、頭をペコリと下げた。
「俺の方こそ、よろしく。小陽・・・さん」
「私のデスクは濱部副社長のそばにあるデスクでよろしいんですか?」
「あ…そう…だな」
元は季実子が使っていたデスク。アイツ、デスクから私物が撤去したんだろうか?
俺は立ち上がり、デスクを確認する。
デスクの上は綺麗に片付いているが、引き出しを開け、中身を見た。
引き出しの中も空っぽだった。
「季実子のヤツ、ちゃんと新しいデスクに全部持っていったみたいだ。自由に使っていいよ。小陽」
「季実子?」
小陽は神妙な顔で俺を見つめる。
「あ…前の秘書の名前だ。気にするな」