ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「親父!!一体どう言うつもりだ?」


「御三家を納得させるにはこの方法しかなくて・・・すまない。拓真」


「お、俺達の大切な新婚生活が椎名さん達のせいで台無しだぞ!!」


「3ヵ月我慢すれば・・・新居となるタワーマンションも建つし、甘い新婚生活はそれからでも遅くない」


「その3ヵ月の間に小陽が誰かのモノになったらどうするんだ?」


「それを言われると・・・」


親父は口ごもって、そばに控える栗原さんに救いの言葉を求めた。


「副社長の子供を妊娠させればいいんですよ」


そうしたいのは山々だけど、小陽が・・・


「副社長室に戻ります・・・」


俺は踵を返して社長室を出る。



嘆息しながら、小陽の居る副社長室に戻った。


「お帰りなさいませ、副社長」


「只今」


小陽の邪の無い笑顔が俺を迎えるのだった。

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