ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
プレゼンは明日だと言うし、適当に切り上げて部屋に戻る。


午前2時を回っていた。


カタカタと響くキーの音。

「ありがとう…後は俺が自分でするよ」

「でも…拓真さんだって眠いでしょ?」

「元は俺の仕事だ」

「私は貴方の秘書ですよ。お手伝いします・・・」

俺がいいと言っても、仕事では妥協しない小陽は『手伝う』と突っ張った。


「じゃ手伝ってくれ」


俺と小陽は一緒に明け方まで仕事をした。


俺がソファに転がると小陽が立ち上がる。


「どこに行くの?」

「朝食の準備です」

「えっ?お前…一睡もしてないじゃん」


「1日位寝なくても大丈夫ですよ」


「そうか・・・」


妻のカラダを気遣う以前に俺は睡魔に負けて、そのまま眠ってしまった。



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