ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「副社長、戻られて居たんですね…申し訳ありません・・・」
うたた寝していた小陽が慌てて飛び込んで来た。


「仕事中なのに…うっかりうたた寝を・・・」


「別に・・・構わないよ。お前は一睡してないんだ。ほら、コーヒーだ」

俺は淹れたてのコーヒーを小陽に渡した。


「眠気覚ましだ。飲めよ。小陽」


「ありがとうございます」


俺は自分の分も淹れ、二人で立ちながらコーヒーを啜った。


「俺の方が収入は上だけど…やっぱり…結婚は共同生活だし、時間があれば・・・俺も家事手伝うよ」


「拓真・・・さん?」


「いいな、小陽」


「…拓真さんがそう言うなら…拓真さんに従います」


「これからも・・・そうやって甘えてくれ。小陽」

俺は小陽の頭をポンポンする。
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