ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「そうだったね・・・」


私達は3人いつも一緒だったけど、私は柚希君と彩名にとって邪魔者かもしれないと思っていた。

彩名がお休みしている時は柚希君と二人でよく遊んだ。

柚希君を他の女の子達に奪われたら、彩名に悪いと思ったから・・・


「拓真さんとは上手くいってるの?」


「うん」


「拓真さんは彩名のお兄さんだし、いい人だと思うけど・・・」


柚希君は言葉を濁して、私の瞳をジッと見る。


その瞳には切なさが滲み出ていた。


「私、そろそろ戻る・・・」


今まで感じなかった緊張感が全身を包み始める。


アルバムを閉じてテーブルを置き、腰をあげようと思ったら柚希君に腕を掴まれた。



「濱部家は伊集院家の言う御三家じゃない。
小陽さん、俺の子供を産んでくれないか?」


「えっ!?」


「もう、拓真さんの子供居るの?」


「私と拓真さんは・・・突然、子供を産んでくれと言われても困ります。柚希君」


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