ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
部屋に戻ると小陽がカウチソファに座って帰りを待っていた。


「お帰りなさい」


「いつ戻ってくるかわからねぇのに、待つ必要ないぞ」

「私は待ちたかったんです。
二人で誕生日をお祝いしたかったんです」


マントルピースの上の置き時計は11時50分。


後10分遅かったら、日付が変わっていた。


「お祝いって言っても、コンビニのスイーツだぞ」


「いいんです」


小陽は強い口調で言い放つ。


「分かった」


俺が折れ、小陽の隣に腰を下ろしてコンビニスイーツで小陽のバースデーを祝った。


「美味しい」





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