ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「私的なコトだけど…週末にはここを出ていくつもりだ」

「ええ~っ!?マジ?」

眠気の覚めてなかった蓮が急に頓狂な声を出した。

柚希の言葉で静かだったダイニングが騒然となった。


「柚希は小陽さんの口説きに失敗したんだな」

「椎名さん・・・何度も言うようだけど、小陽は俺の妻ですから・・・」

「でも、籍は入ってないんだろ?」


「入籍はまだですけど・・・今夜、元総理に相談して入籍するつもりです」


「俺は別にいいけど・・・柚希さんは?」


「拓真さん達に任せる」


「問題は椎名さんだな・・・」


連と柚希は椎名さんをジッと見つめた。


「俺だって構わないさ」


「・・・執拗に未練がましく小陽につき纏っていたのは誰だっけ?」


「それは・・・紡がうるさいから・・・それに今、俺には交際相手が居るんだ」


「へぇーどこの誰?」


「お前の目の前に居るだろ?」


俺の目の前には愛梨さんが座っていた。


「えっ!?愛梨さんが椎名さんの彼女??」


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