ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「大体、俺達の部屋の広さってどれぐらいあるんだ?」


「最上階の部屋の広さは確か260平米で間取りは5LDKだったと思う」

「260!!?」

「このモデルルームの3倍以上の広さはあるな」


「…で、その部屋っていくらなんだ?」


「値段?3億だけど・・・濱部社長が二人にプレゼントだって即金で買ったよ」


「・・・」

結婚披露宴の金も親父任せだったし、マンション位は自分で払おうと思っていたけど。

親父に俺と小陽の結婚にどれだけ金を投じたのか訊くのが怖い。

俺の隣に居た蓮は小陽をキッチンに案内していた。
「素敵」

小陽はキッチンに立ち、蓮からあれこれ説明を受けていた。

「拓真さんも見て下さい」


「小陽、キッチンはお前に任せる」


俺は二人を置いてバスルームを覗く。


俺は浴槽の広さを確かめようと中に入った。


「足全部伸ばせるし、いいかも」


待っても、全く小陽と蓮は来ない。俺の方が業を煮やしてキッチンに戻った。
小陽と蓮はまだキッチンに佇んでいた。


「小陽、いつまでキッチンに居るんだ?」

「拓真さんは何処をみていたんですか?」

「俺はバスルームだよ」

蓮と二人で仲良く話すを姿を見ていると無性に嫉妬した。


「ほら、行くぞ」

俺は強引に小陽を手を掴んだ。

「次はバスルームに案内します」


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