ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
銀行の名義変更を終え、契約している保険は書類が揃わず、後日になった。

「ディナーの予約時間まではまだまだ時間があるな・・・」

「観たい映画があるんですけど・・・」

「映画?あ・・・いいけど」

幕張レオンに入った。

駐車場に車を止めて、レオンシネマで映画鑑賞。


「女って恋愛映画スキだな」

「拓真さんは嫌いですか?」

「他人の色事よりもアクション映画とか方がスキだ」


「先に映画の趣味訊いておけばよかったですね。無理矢理付き合わせてようでゴメンなさい」


「いいよ、いいよ。小陽だから付き合ってやる」

開始のブザーが鳴り響き、館内の照明が暗くなる。

拓真さんはその瞬間を狙って私の手を握って来た。

付き合ってやると言いながらも拓真さんは退屈だったのか、私の手を握ったまま肩に頭を寄りかけて眠ってしまった。


必死に私に寄り添う彼の姿勢に心惹かれる。

完璧な人間ではないけど、それが彼の良さ。

私は拓真さんと結婚出来て心から良かったと思う。




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