ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
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私のバースデーディナーはプロポーズした場所と同じフレンチレストラン。


この想い出のホテルで結婚披露宴も行った。

そして初夜も迎えた。

拓真さんはもう一度初夜のやり直しがしたくて同じスイートルームをリザーブする。




部屋に入るなり、お互いに口数が少なくなっていった。

「先にシャワー浴びる?」

「拓真さんからどうぞ」

「俺から・・・いいけど・・・」

拓真さんは麻のジャケットを脱ぎ、適当に椅子の背凭れに掛ける。

拓真さんは何か言いたそうだったが、黙ってバスルームに入った。

私は拓真さんが脱いだジャケットをクローゼットの中にハンガーに掛けた。


こうして彼の世話を焼くのも慣れた。

シェアハウスを出れば、二人だけの生活が始まる。


――――子供か・・・


行為自体に抵抗あるのに、子作りなんて夢のまた夢の話。


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