ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「出たぞ」


私がスマホゲームしているとバスローブ姿で拓真さんが出て来る。


いつもと違うホテルのボディソープの香りが鼻腔を擽った。


「何してるんだ?」

「ツムツムです」

「小陽もスマホのゲームするんだ…初めて知った」

「時々プレイしていますよ」

「ふうん」

私はスマホのアプリゲームを閉じてロックした。


「ベットルームで待ってるから・・・あの時みたいに立てこもらないでくれよ」

「立てこもりませんよ。心配しないで下さい」

「じゃ小陽、キスしてくれ」

「私からキス?」

「うん」

拓真さんはコクリと頷く。


私はつま先立ちして拓真さんの頬に軽くキスをした。

「これでいいですか?」

「うん」
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