ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「遅くなってゴメンなさい」

「良かった」
拓真さんはベットに入ってスマホを弄りながらカラダを起こす。

安堵した彼の表情があの初夜の立てこもりを思い起こさせる。

あの時は本当に悪いコトをした。


「来いよ」

拓真さんの低く優しい声音。


私は言われるままにベットの中にそっと入り込む。


スマホを枕元に置いて私の肩に手を乗せる。


「緊張してる?」

「うん」

「俺も同じだ。でも、ちゃんとリードするから」


拓真さんは私をゆるりとシーツの上に倒す。


それだけで心が大きく震え、心臓が早鐘を打ち鳴らす。


やっぱり…心の準備が甘いのか、彼の腕を少しだけ押し上げようと抵抗する。

すると拓真さんは私の両手を掴んでシーツの上に押し付けて、肩に顔を寄せた。

「怖いのは分かるけど・・・俺に委ねてくれ。小陽」

拓真さんの切なげな声に申し訳なく思い、抵抗を止める。

ドキドキした心臓。

拓真さんは私のカラダを組み敷いて、唇で唇を優しく塞ぐ。









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