ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
拓真さんは先に支度を終えて、カウチソファに腰を下ろして私の支度を待って行った。


「待たせてゴメンなさい・・・」

「俺の為にキレイしてくれてんだ。いつまでも待つよ」

拓真さんは女性を喜ばすのが上手。

私は彼が初めてだけど。彼にとって私は初めての女性じゃない。

「どうした?」

「私は嫉妬深い女性かもしれません・・・」

「誰に嫉妬してんの?」

「それは・・・身近に言えば・・・淡路さんかな?」

「希美子か…。でも、彼女とはとっくに終わってる・・・」

二人はもう終わってる。

私も分かってるコトなのに。何故、今更また蒸し返すのだろうか・・・


「俺は・・・蓮達と俺を同等に扱うお前をずっと不満に思ってた。蓮達に嫉妬していた」


「拓真…さん?」


「小陽は俺が初めての男だけど・・・俺にとって小陽は最後の女だ。
俺、浮気はしないから…そのかわり・・・俺よりも先に逝くなよ。小陽」


「拓真さん・・・」


「さっさと内装決めて、ここを早く出るぞ!」

拓真さんは腰上げて私の手を引いた。



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