ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「俺が2歳位の時に飛行機事故で亡くなったから・・・良くは憶えていないけど・・・優しくて穏やかで家族思いの人だったと思う。
仕事に対しては相当厳しかったらしい。親父は入社した途端、フランス支社に飛ばされて苦労したと言っていた。
俺も爺ちゃんと同じで家族は大切にしたいんだ。だから、その・・・小陽のコトも大切にしたい」
「拓真…さん」
「あのさ・・・だから…今夜はその・・・夜は会食あるし・・・ホテルに泊まらないか?」
俺は爺ちゃんの話を伝手に小陽を誘う。
「柚希のコトを可哀想と思ってんなら、初夜からお預けを食らわされてる俺のコトも可哀想に思えよ」
「ゴメンなさい。
拓真さんには申し訳ないキモチ・・・あったんですよ」
小陽は瞳に涙を潤ませる。
「べ、別に泣かすつもりはないんだけど・・・今夜は・・・いいよな?」
「あ…はい。ホテルに泊まるなら・・・」
「そ、そうか・・・お仕事頑張ろうか?戻っていいよ」
俺は懐中時計を引き出しに仕舞いこんで、書類に捺印した。
小陽もデスクに戻り、パソコンを弄り始める。
ようやく二度目の夜が到来した・・・
仕事に対しては相当厳しかったらしい。親父は入社した途端、フランス支社に飛ばされて苦労したと言っていた。
俺も爺ちゃんと同じで家族は大切にしたいんだ。だから、その・・・小陽のコトも大切にしたい」
「拓真…さん」
「あのさ・・・だから…今夜はその・・・夜は会食あるし・・・ホテルに泊まらないか?」
俺は爺ちゃんの話を伝手に小陽を誘う。
「柚希のコトを可哀想と思ってんなら、初夜からお預けを食らわされてる俺のコトも可哀想に思えよ」
「ゴメンなさい。
拓真さんには申し訳ないキモチ・・・あったんですよ」
小陽は瞳に涙を潤ませる。
「べ、別に泣かすつもりはないんだけど・・・今夜は・・・いいよな?」
「あ…はい。ホテルに泊まるなら・・・」
「そ、そうか・・・お仕事頑張ろうか?戻っていいよ」
俺は懐中時計を引き出しに仕舞いこんで、書類に捺印した。
小陽もデスクに戻り、パソコンを弄り始める。
ようやく二度目の夜が到来した・・・