ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「そうだ…拓真さんにお伝えしたいコトがあります。少し待ってて下さい」

「何?」

小陽は立ち上がって奥の部屋に行ってしまった。

小陽が持って来たのはブリーフケースに忍ばせた爺ちゃんの懐中時計だった。

「懐中時計がどうした?」

「壊れて動かないと言っていた懐中時計が動いているんですよ。拓真さん。見て下さい」

小陽が懐中時計を渡す。

「本当だ・・・マジで動いてる・・・」

壊れて動かなかった懐中時計がしっかりと時を刻んでいた。


「不思議なコトもあるんだな・・・」

「拓真さんが買い出しに行った後、カチカチと音が聞こえたから・・・音源はベットの下に置いていたブリーフケースの中で…勝手に開けて調べてしまいました。ゴメンなさい」


「いいよ。でも…不思議だな・・・」





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