ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
傍から見ればお父様は国の政治を司る最高責任者。

でも、3歳の私から見れば普通の父親。

「敦司さん?」
お母様がリビングに入って来た。

「30分だけ休憩時間貰ったんだ」

「最近、お疲れのようだし、小陽の相手は私がするから・・・敦司さんは少し仮眠を取ったら?」
お母様はお父様のカラダを気遣った。

「私は大丈夫だ。私のわがままで小陽は幼稚園に入園できなかった。休憩時間位、小陽の遊び相手になってやりたいんだよ。陽那」

お父様は私の膝の上に抱っこした。

「何だか妬けちゃう」

「夜は陽那の相手をしてやるから…それまで我慢してくれ」

「いつの話かしら?」

「いつの話だろうなぁー」

「コーヒー淹れてあげる」

「頼む。陽那」
お母様はリビングを出て行った。再び、お父様と二人っきり。


「時間は限られている。何して遊ぶ?」

「ままごと」


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