ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「やっぱり、お疲れなのね・・・」

コーヒーを持って来たお母様が呟く。

私は出来上がったハンバーグとポテトをテーブルに置いた。

「小陽は寂しいと思うけど、パパを起こさないでね・・・」

「うん」

私は眠るお父様の隣でお絵描きを再開する。


でも、続きを描く気にはなれずお父様の寄り添うようにカラダを預けた。


_______
___


目を覚ますとリビングではなかった。


「目が覚めたか?小陽」

私が目覚めた場所は公邸のリビングではなく、官邸の公務室のソファ。


「パパ??」


お父様は黒壇の重厚なプレジデントデスクに座り、公務をこなしていた。


「後少しで終わるから…大人しく待っててくれ」

「パパ、のどがかわいた」

「お茶か?ジュースか?」

「ジュース」

「お菓子も食べるか?」

「うん」

「じゃ柊に用意させよう」

総理秘書官の柊さんを内線で呼んで、ジュースとお菓子を用意させた。





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