ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
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「紡お前も居たのか?」

「母上はお友達と旅行だって?」

「ああ」

「父上も一人で寂しかっただろ?俺達が来たんだ。楽しませてやるよ」

私達は部屋に上がった。


「父上と会うのは小陽と拓真の挙式披露宴以来だな」

お兄様は遠慮なく、上がり込んでリビングのソファに腰を下ろす。

「昨日が引っ越し日だったな。部屋は片付いたのか?小陽」

「いいえ」

「リビングはまだまだ段ボールの山だったな。拓真」

「・・・片付いても居ない部屋に上がり込んだのか?紡」

「まぁな」

「デリカシーの無いヤツだ・・・」
常識人のお父様はお兄様の行動に呆れ果てていた。


「すまないなぁー拓真君。私の顔に免じて許してくれ」

「いえ、俺は別に気にしてませんから・・・」

「拓真も新婚生活邪魔して、蓮達とシェアさせた時点で俺のデリカシーの無さは理解してるさ」

「まぁ、新居にも無事に引っ越し出来たコトだ・・・二人でゆっくりと過ごせるだろ?拓真君」

「はい・・・拓真君も小陽も座ってくれ。コーヒーでも淹れよう」

「お父様、私が淹れます」




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