ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「私の娘を見世物にするのは頂けないな。拓真君」

紡は俺に同調してくれたけど、お義父さんは違った。


「父上も小陽が幼き頃は周囲に小陽の可愛さを自慢していたような気がするぜ」

「周囲には自慢していた。それは認めるが・・・写真をネットに投稿するとか…そのようなコトはしてない。小陽の写真が見知らぬ不特定多数の人間に見られるコトに対して危険を感じるんだ」

「確かにブログやインスタはどんなヤツが見ているか…分からないもんな」

「拓真君の小陽を自慢したいキモチを理解していないワケじゃないが・・・」

「お兄様、肉焦げてますよ」

「あ…俺としたコトが・・・」

お義父さんの言いたいコトは分かった。


小陽も嫌がっているし、写真をアップしない方がいいのか?

お義父さんは俺達と交代して代わりに肉を焼いてくれた。


「でも…綺麗に撮れてるよ。俺としては小陽の近況知りたいし、ブログやインスタにアップしてくれるのは大いに歓迎」
紡は俺のブログを見ながらカルビを頬張る。


「小陽はどう思ってる?」

「拓真さんの楽しみを奪いたくないけど…自分の写真を投稿されるのは恥ずかしいです」

「嫌ってコト?」

小陽は首を縦に振った。

「小陽は嫌なのか・・・」

「小陽が嫌なら、仕方がねぇな…拓真、俺だけに小陽の写真送信してくれ」

「紡お前…小陽の写真何に使うんだ?」

「溺愛する妹の写真を観賞するだけだ・・・父上はどうする?要るか??」

「私は要らん」

「嫁に行ってしまった娘を愛していないってコトか?」

「・・・何故?そう言うコトになる?紡」

「大切な愛娘を頂いた男として、送信させていただきますよ。お義父さん」

小陽を溺愛しているのは俺だけじゃなかったーーー・・・







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