ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「拓真さん、サラダどこに置きましょうか?」

小陽は大きなサラダボウルを手にして俺達の所に来た。

俺はテーブルにスペースを作って、ボウルを受け取る。

「小陽さんも俺達と話しない?」

「え、あ・・・はい」

初対面の相手と話するのが苦手な小陽は口を噤んで、俺の方を見る。

「俺の小陽・・・人見知りするんだ。初対面だと特に、な」

「すいません・・・皆さんと仲良くしたいですけど・・・何を話せばいいのか・・・」

「俺達は小陽さんのコト…ブログで知ってんだけど・・・」

「小陽も飲めよ」

俺は小陽にグラスを渡して、スパークリングワインを注いだ。

「取り皿、ここでいいですか?」

「サンキュー。柾貴」

俺は料理の得意な柾貴を小陽のサポーターに呼んだ。

小陽もスパークリングワインを一口飲んで、緊張を解す。

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