ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
小陽と甘い新婚生活スタート出来たのはつい最近だ。

婆ちゃんは早くひ孫を見せろとうるさいけど、1年位は二人だけで過ごしたいのが本音。

「俺はまだ…子供要らない。なぁ?小陽」

「拓真さんがそう言うなら…私も従います」

「でも、新婚だし…毎晩・・・」
飯田が目を光らせる。沢良宜と鈴木も同様の反応をした。
男は下世話な話スキだから・・・

「そりゃ俺達夫婦だから・・・」


小陽は頬を赤くして俯いた。
小陽には苦手な話題。
蓮達とはその手の話は避けていたからな・・・


「小陽、冷蔵庫から胡麻ドレッシング出して来てくれ」

「あ、はい」

小陽は飲みかけのグラスをテーブルに置き、キッチンに行った。

「見た目は淑女だけど夜は違うのか?拓真」

鈴木がくぐもった声で俺に問いかけた。


「さあな」

俺ははぐらかして小陽の飲みかけのグラスの中のスパークリングワインを煽った。

恥らいながらも俺の腕の中で喘ぐ彼女が可愛くて愛しい。
見た目は淑女だけど、ベットの上では違うかもしれない。

「はい、胡麻ドレッシングです。拓真さん」

「柾貴が持って来たのか…サンキュー」

「俺ではダメでした?」

「小陽さんはもう来ないの?」

「小陽さんは色々と忙しいですから・・・」

柾貴が沢良宜に弁明する。

「拓真のお婆ちゃんの秘書のクセに…気が利かないな・・・」

「沢良宜…押さえて押さえて・・・」

「俺はキッチンに戻ります。皆さん、ごゆっくりとお過ごし下さい」



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