ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「あ、ありがとうございます」
「私の用はおしまい」
「言って下されば社長室に取りに伺ったのに」
「それは出来ないよ。小陽さんは元総理のご令嬢だし」
「今は違いますよ」
「今は我が社の次期社長夫人だったね・・・」
「栗原さんってば・・・」
「柾貴のコトだ、粗相はなかったと思うけど・・・パーティは無事に終わったの?」
「はい、私一人では大変だったと思います。柾貴君のフォローがあったからこそ無事に終えたんだと思います」
「それはそれは・・・柾貴も小陽さんの言葉を訊いたら喜ぶよ。じゃあ、失礼します」
栗原さんは軽く手を振って出て行った。
私は席に戻り、柾貴君から貰った地図を見る。丁寧にその店にあるスパイスの種類も添付されていた。
部屋に戻り自身のパソコンを立ち上げて検索し、プリントアウトしてくれたんだと思うと何だか悪い気がした。
「私、星凛堂本社の副社長秘書の濱部小陽と申します。濱部会長秘書・栗原柾貴さん、いらしゃいますでしょうか?」
私は早速礼を言おうと『ハートフル化粧品本社』に電話を掛けた。
「私の用はおしまい」
「言って下されば社長室に取りに伺ったのに」
「それは出来ないよ。小陽さんは元総理のご令嬢だし」
「今は違いますよ」
「今は我が社の次期社長夫人だったね・・・」
「栗原さんってば・・・」
「柾貴のコトだ、粗相はなかったと思うけど・・・パーティは無事に終わったの?」
「はい、私一人では大変だったと思います。柾貴君のフォローがあったからこそ無事に終えたんだと思います」
「それはそれは・・・柾貴も小陽さんの言葉を訊いたら喜ぶよ。じゃあ、失礼します」
栗原さんは軽く手を振って出て行った。
私は席に戻り、柾貴君から貰った地図を見る。丁寧にその店にあるスパイスの種類も添付されていた。
部屋に戻り自身のパソコンを立ち上げて検索し、プリントアウトしてくれたんだと思うと何だか悪い気がした。
「私、星凛堂本社の副社長秘書の濱部小陽と申します。濱部会長秘書・栗原柾貴さん、いらしゃいますでしょうか?」
私は早速礼を言おうと『ハートフル化粧品本社』に電話を掛けた。