ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「紹介するは彼『帝和銀行』赤坂支店で働く新井さん」

「初めまして・・・新井です」

「初めまして…濱部小陽です」

新井さんは私に名刺を差し出した。


「近々、副社長にはご報告しようと思ったけど…副社長夫人であり秘書の貴方に先に言っておくわ。私達結婚するの」

新井さんは淡路さんの婚約者。

「それはおめでとうございます」

「伊集院敦司元頭取にもよろしくお伝えください・・・」

「あ、はい・・・」

お父様とは全く面識ない方だけど、『帝和銀行』の社員。

一応、耳に入れておこう。

二人は右端のエレベーターに乗り込んで先に行ってしまった。

「さっきのエレベーターは最上階には停止しないエレベーターだったから乗らなかったんだ」

最上階に停止する真ん中のエレベーターの到着を待った。

「来たようだ」

真ん中のエレベーターが停止して扉を開けた。




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