ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
ドリンクとメニューを決めて吐息ついた。


「疲れましたね・・・」

柾貴君は椅子に背中を預けてカラダを力を抜く。

「淡路さんとは上手くやってますか?」

「まぁ・・・私が拓真さんと結婚しなければ、上手く出来たと思いますが」
淡路さんの態度は相変わらず私に対しては冷たい。

「拓真さんに対する当てつけで結婚するのかな・・・」

「当てつけって・・・」

「拓真さんはホンキじゃなかったと思うけど。彼女はホンキだったと思いますよ」

拓真さんは淡路さんのコトに何とも思ってなかった。
でも、淡路さんは拓真さんのコトを。


キモチがないのに、欲望で彼女を抱いていた。
汚い言葉で言えば、ゲスなオトコ。

「淡路さんと拓真さんの仲を考えれば考える程…私には信じれない世界の話で」

拓真さんにしか恋していないし、他の男性に抱かれたいとも思わない。

拓真さんが逝けば、私は再婚はしない。
彼一人を生涯愛し抜くと思う。

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