ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「サービスって・・・」

「他の男と二人で外出させる気はないけど。柾貴は特別。アイツは自分の立場をよーく理解してるし、信用できる。小陽に手を出すなんて大それたコトはしないと思う」


「柾貴君と拓真さんの信頼関係は強いんですね・・・」


「柾貴は稜真といつも一緒に居たし、弟のようなもんだ」

「弟ですか・・・」

私から見ても柾貴君は弟のような存在かもしれない。


「お昼、何が食べたいですか?」

「そうだな・・・」

拓真さんは暫し考え込む。

「パスタ、ご飯、パンですか?」

「小陽が食べたいなぁー」

「私?」

カァーとカラダに熱が帯びる。


「どうして平気でそう言うコト言うんですか?」

「昨日、約束しただろ?ヤルって」

「先にご飯食べて、シャワー浴びて下さい・・・」

「どこまで待たせるんだよ!?俺は今からヤリたいんだけど・・・」


「先にご飯を食べて下さい」

私は強く言い放った。

「はいはい。小陽の機嫌損ねて、立てこもりでもされたら困るからな。小陽の言う通りにします」

忘れたはずの初夜の立てこもり事件。
今思えば、拓真さんには本当に悪いコトをしてしまった。夫婦生活も慣れてしまえばどうってコトなかった。
未だに羞恥心は拭えないけど。

「パスタでいいですか?」

「小陽の作る料理なら何でもいいよ」

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