ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
私達は駅に向かって肩を並べて夕暮れの中を歩いた。

「拓真さんも美味しいって言ってました・・・」


「その拓真さんと喧嘩したんでしょ?」

「はい・・・」

「実家に帰るの?」

「実家には帰れません」

行く当てもない。

「ビジネスホテルにでも泊まるつもりです」

「会社はどうするの?」

「暫く休みます」

「…ウチに泊まる?」

「えっ!?」

「俺達、お友達でしょ?」


お、お友達だけど、柾貴君は年下だけど性別は男。

「小陽さんに手を出そうなんて大それたしないよ。
泊める代わりに小陽さんの手料理ご馳走して」


「柾貴君・・・」

私は彼の邪のない笑顔に押されて彼のマンションに宿泊するコトを決めた。




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