ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
私は宿泊代の代わりにキッチンに立って柾貴君の為に夕食を作った。
キレイに片づけられているキッチンを汚すのは気が引けるけど、柾貴君たってのリクエスト。
柾貴君は黙ってキッチンカウンターのスツールに腰を下ろし、私の姿を見つめた。
「毎日、キッチンに立って拓真さんの為に料理してるんだよね」
「はい。今夜は柾貴君の為に作ります。柾貴君のお口に合うかどうか分かりませんから、期待はしないで下さい」
「小陽さんが俺の為に調理するその姿を眺めているだけで嬉しいです」
私の姿をうっとりした目で見つめる柾貴君。
年下でも相手は男性。
私はテレ臭くて頬を染めた。
「痛っ」
気を緩ませた隙に指先を包丁で切ってしまった。
「小陽さん、大丈夫?」
見ていた柾貴君が私の左手首を掴んで、指先の傷口を見た。
キレイに片づけられているキッチンを汚すのは気が引けるけど、柾貴君たってのリクエスト。
柾貴君は黙ってキッチンカウンターのスツールに腰を下ろし、私の姿を見つめた。
「毎日、キッチンに立って拓真さんの為に料理してるんだよね」
「はい。今夜は柾貴君の為に作ります。柾貴君のお口に合うかどうか分かりませんから、期待はしないで下さい」
「小陽さんが俺の為に調理するその姿を眺めているだけで嬉しいです」
私の姿をうっとりした目で見つめる柾貴君。
年下でも相手は男性。
私はテレ臭くて頬を染めた。
「痛っ」
気を緩ませた隙に指先を包丁で切ってしまった。
「小陽さん、大丈夫?」
見ていた柾貴君が私の左手首を掴んで、指先の傷口を見た。