ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
私をリビングのソファに座らせて柾貴君が傷の手当てをしてくれた。
「憶えていますか?」
「えっ?」
「俺が石に躓いた時、小陽さんが俺の傷口に絆創膏を貼ってくれて、早く治るおまじないをしてくれました」
「いつの話?」
「俺が4歳位の時かな?」
「…悪いけど…憶えていないわ」
「小陽さんが見ていたのは拓真さん一人だから・・・俺や稜真が眼中になかったと思います」
柾貴君は脱脂綿に含ませた消毒液で傷口を消毒する。
「しみます?」
「大丈夫よ。舐めとけば治るのに」
「あの時、俺も同じコトを小陽さんに言いましたけど、小陽さんはばい菌が入ったら大変だと怒りました」
「へぇー」
「小陽さんが憶えていない話を続けてすいません」
「いいのよ」
消毒を終えると絆創膏を巻いてくれた。
「出来ました。早く治るおまじないもしておきますか?」
「え、あ・・・」
柾貴君は急に私の絆創膏を巻いた指先に軽くキスをした。
「ま、柾貴君!!?」
「小陽さんが教えてくれたおまじないですよ」
柾貴君がしたおまじないはお母様が教えてくれたおまじない。
「柾貴君にもそのおまじないしたんですか?」
「はい」
「憶えていますか?」
「えっ?」
「俺が石に躓いた時、小陽さんが俺の傷口に絆創膏を貼ってくれて、早く治るおまじないをしてくれました」
「いつの話?」
「俺が4歳位の時かな?」
「…悪いけど…憶えていないわ」
「小陽さんが見ていたのは拓真さん一人だから・・・俺や稜真が眼中になかったと思います」
柾貴君は脱脂綿に含ませた消毒液で傷口を消毒する。
「しみます?」
「大丈夫よ。舐めとけば治るのに」
「あの時、俺も同じコトを小陽さんに言いましたけど、小陽さんはばい菌が入ったら大変だと怒りました」
「へぇー」
「小陽さんが憶えていない話を続けてすいません」
「いいのよ」
消毒を終えると絆創膏を巻いてくれた。
「出来ました。早く治るおまじないもしておきますか?」
「え、あ・・・」
柾貴君は急に私の絆創膏を巻いた指先に軽くキスをした。
「ま、柾貴君!!?」
「小陽さんが教えてくれたおまじないですよ」
柾貴君がしたおまじないはお母様が教えてくれたおまじない。
「柾貴君にもそのおまじないしたんですか?」
「はい」