ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「おまけに調子乗りでしょ?」
「柾貴君…酔ってる?」
私の方が拓真さんのコトが可哀相に思えてくるほど、柾貴君は悪口を言い続けた。
「拓真さんにだって沢山いい所ありますよ」
私が拓真さんのフォローをした。
「小陽さん、情けは無用ですよ」
「でも・・・」
口を噤んでいると誰かの視線を感じた。
「お前…ケージからまた脱走したのか??」
ダイニングテーブルの下に一匹のウサギが鼻をヒクヒクさせながら円らな黒い瞳で私達を見ていた。
「柾貴君ってウサギ飼ってるの?」
「ここのマンションはペット禁止だから・・・拓真さんにも内緒で飼ってるから二人だけの秘密ね」
柾貴君は立ち上がってキッチンに向かった。
垂れた二つの耳はチョコ色だけど体全体は真っ白な毛並みだった。
「柾貴君…ウサギさんの名前は?」
「名前?あ・・・かの有名なフランスの英雄・ナポレオンからとってレオンだ年は2歳。人間でいえば28歳の働き盛りの男だ」
「オスなの?」
「まぁね」
柾貴君はレオンにハーブを与えた。
「それってハーブでしょ?」
「カモミールだよ。レオンのヤツ、ハーブが大好物なんだ」
「ウサギはにんじんが大好物なんだとずっと思っていました。ハーブが大好物というウサギも居るんですね」
「レオンは変わったウサギだから。ウサギが大好物のにんじんが大嫌いなんだ」
「へぇー」
「苺もスキだから、後で食べさせてみるといいよ」
「柾貴君…酔ってる?」
私の方が拓真さんのコトが可哀相に思えてくるほど、柾貴君は悪口を言い続けた。
「拓真さんにだって沢山いい所ありますよ」
私が拓真さんのフォローをした。
「小陽さん、情けは無用ですよ」
「でも・・・」
口を噤んでいると誰かの視線を感じた。
「お前…ケージからまた脱走したのか??」
ダイニングテーブルの下に一匹のウサギが鼻をヒクヒクさせながら円らな黒い瞳で私達を見ていた。
「柾貴君ってウサギ飼ってるの?」
「ここのマンションはペット禁止だから・・・拓真さんにも内緒で飼ってるから二人だけの秘密ね」
柾貴君は立ち上がってキッチンに向かった。
垂れた二つの耳はチョコ色だけど体全体は真っ白な毛並みだった。
「柾貴君…ウサギさんの名前は?」
「名前?あ・・・かの有名なフランスの英雄・ナポレオンからとってレオンだ年は2歳。人間でいえば28歳の働き盛りの男だ」
「オスなの?」
「まぁね」
柾貴君はレオンにハーブを与えた。
「それってハーブでしょ?」
「カモミールだよ。レオンのヤツ、ハーブが大好物なんだ」
「ウサギはにんじんが大好物なんだとずっと思っていました。ハーブが大好物というウサギも居るんですね」
「レオンは変わったウサギだから。ウサギが大好物のにんじんが大嫌いなんだ」
「へぇー」
「苺もスキだから、後で食べさせてみるといいよ」