ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
目覚まし時計のアラーム音で目が覚めた。


目が覚めても、俺は樋口壱真だった。

「壱真さん、朝ですよ」

彼女が俺を起こしにベット脇にやって来る。


「先に起きていたのか?」

「はい」

俺はカラダを起こした。

「朝ごはんの支度出来ていますから・・・」

彼女は俺の上半身ヌードに頬を染めて背を向ける。

「暗がりで良く見えなかったのか?」

「朝ごはんの準備の続きして来ます」

彼女は急ぎ足で出てしまった。

パジャマを着てダイニングルームに足を運ぶと美味そうな洋食の朝ごはんで並んでいた。


「料理しないんですか?」

「しない。食事は全部外で済ませている」

「冷蔵庫には飲み物しか無くて驚きました」

「食材はどうした?」

「あ・・・玄関のカードキーを無断で借りて、近くのコンビニで揃えました」

「ふうん」
俺は椅子に座り、オレンジを口に運んだ。

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