ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「お仕事なんですよね・・・」

「今日は休みだ」

「休み?てっきり、出社されるんだと思っていました・・・」

「美桜君も座って食べたら?」

「はい」

美桜は俺の目の前に腰を下ろした。

昨日のドレス姿だが、顔はノーメイク。
店では21歳見えなかったけど、すっぴん顔を見るとまだまだ高校生と思うぐらいあどけない顔立ちをしていた。

「私、今ノーメイクですから…余りジッと見ないで下さい。壱真さん」


「君は何処に住んでる?店の寮か?」


「店の寮です」

「朝食を済ませたら、部屋に行くぞ」

「で、でも…寮を出たら行くところがありません」

「ここに住めばいい」

「ここに?」

「君一人位住んでも、大丈夫だ。外食にも飽き飽きしている。『泡沫』は辞めて、俺が昼間の仕事を探してやる」

「昨日会ったばかりの私にどうしてそこまで親切にしてくれるんですか?」

「ひと目惚れしたんだよ」

「壱真さん!?」
美桜は目を円くする。



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