ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
知加子ママは店を出たまま行方不明となった彼女の携帯電話に電話を掛けていた。

俺は着信履歴を見て、知加子ママに電話を掛け、『彼女の身柄は俺が全て責任を持つ。店には迷惑を掛けない』と伝えた。

翌日。

葉山カントリークラブ。


父と新たに店の会員となった大手薬品メーカー『ソーマ』の相馬社長を連れ添い、ゴルフを楽しむ。




相馬社長の打ったボールは大きくコースを外れ茂みの中に飛んでしまった。


「社長・・・」

相馬社長のそばで控えていた秘書の栗原洋貴(クリハラヒロキ)が嘆息した。


「栗原、ボールを探して来てくれ」


「承知しました」

栗原は社長のボールを探しに茂みに入っていく。


俺は柾貴の爺ちゃんとも関りを持っていた。


「俺も探すの手伝います」

俺も栗原を追い駆けた。


「栗原君、俺もお手伝いします」

「・・・俺一人で大丈夫ですよ」

「お前に頼みたいコトがあるんだ・・・」

「樋口さんの頼み?」

「お前は裏世界に詳しいだろ?明国党の矢上議員のコトを調べて欲しいと言うか・・・」

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