ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「矢上議員が愛人にしようと考えていた百合ちゃんを略奪したんでしょ?」
「誰から訊いた??」
「コースに出る前、二人で話してるの。盗み訊きしました・・・」
「栗原お前って隅に置けないヤツだな・・・」
「矢上議員の弱みのネタを探ってくれと言いたいんでしょ?」
「そうだ。頼む?出来るか?」
「いいですよ。しかし、貴方は父親の樋口外務事務次官に従順な息子かと思ってましたが、違うようですね」
「・・・俺も自我に目覚めたんだ」
「自我ね・・・」
栗原は軽口に同調し、面白げに笑った。
「頼んだぞ」
「了解しました」
「ボール一つにいつまでかかってんだ??栗原」
相馬社長の苛立った大声が茂みの中に届く。
「社長、見つかりました!!只今、お届け致します!!」
栗原はボールを拾い上げて、立ち上がってボールを掲げ、相馬社長に見せる。
裏世界では有名な情報屋の栗原に任せておけば、矢上議員のネタは直ぐに掴める。そのネタを手に入れれば、すべては上手くいくと思った。
「誰から訊いた??」
「コースに出る前、二人で話してるの。盗み訊きしました・・・」
「栗原お前って隅に置けないヤツだな・・・」
「矢上議員の弱みのネタを探ってくれと言いたいんでしょ?」
「そうだ。頼む?出来るか?」
「いいですよ。しかし、貴方は父親の樋口外務事務次官に従順な息子かと思ってましたが、違うようですね」
「・・・俺も自我に目覚めたんだ」
「自我ね・・・」
栗原は軽口に同調し、面白げに笑った。
「頼んだぞ」
「了解しました」
「ボール一つにいつまでかかってんだ??栗原」
相馬社長の苛立った大声が茂みの中に届く。
「社長、見つかりました!!只今、お届け致します!!」
栗原はボールを拾い上げて、立ち上がってボールを掲げ、相馬社長に見せる。
裏世界では有名な情報屋の栗原に任せておけば、矢上議員のネタは直ぐに掴める。そのネタを手に入れれば、すべては上手くいくと思った。