ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
俺は透真の携帯電話に電話を掛けた。
――――――兄貴が俺に何の用だ?
透真の声は訝しげだった。
俺達の仲は友好的とは言えなかった。
愛人の息子を引き取り、俺と同じように実子として養育した父。
母さんは実の母親と引き離された透真を不憫に思って、俺以上に気を遣った。
「明日、朝一番にお前の会社に行く。時間はそう取らせない。時間を作ってもらえるか?」
――――――分かった。
俺は手短に電話を切った。
透真は拓真からすれば爺ちゃん。
まさか、俺と爺ちゃんが異母兄弟とは夢にも思わなかった・・・
「誰とお話ですか?壱真さん」
「知加子ママの息子であり、異母弟の透真だ」
「『星凛堂』の社長さんですか・・・昼間の情報番組に出ていましたよ。壱真さんに似て頭の良さそうな方ですね」
「確かに俺と似て頭いいな・・・」
――――――兄貴が俺に何の用だ?
透真の声は訝しげだった。
俺達の仲は友好的とは言えなかった。
愛人の息子を引き取り、俺と同じように実子として養育した父。
母さんは実の母親と引き離された透真を不憫に思って、俺以上に気を遣った。
「明日、朝一番にお前の会社に行く。時間はそう取らせない。時間を作ってもらえるか?」
――――――分かった。
俺は手短に電話を切った。
透真は拓真からすれば爺ちゃん。
まさか、俺と爺ちゃんが異母兄弟とは夢にも思わなかった・・・
「誰とお話ですか?壱真さん」
「知加子ママの息子であり、異母弟の透真だ」
「『星凛堂』の社長さんですか・・・昼間の情報番組に出ていましたよ。壱真さんに似て頭の良さそうな方ですね」
「確かに俺と似て頭いいな・・・」