ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「しかし、21歳とは…兄貴もやるな」

「そう言うお前だって・・・美古・・・さんと」

「美古??どうして兄貴が美古のコト知ってんだ??」

俺をからかっていた透真が急に慌てて動揺した。

婆ちゃんと既に知り合ってるのか・・・

「俺は失礼するよ」

コーヒーを飲み干し、ソファを立ち上がる。


「俺と美古が付き合ってないからな。大体、アイツは俺のプロポーズを無碍にした女だ」


「断れた上にオレンジジュース頭にぶっかけられたんだっけ?」

「な、何でそんなコトまで知ってるんだ??」


婆ちゃんに耳にタコができる位訊かされた話だとは説明出来なかった。


「面接の時、俺も一緒に来るから…よろしくな。透真」


「話は終わってないぞ!!兄貴」

現実は余り仲良くなかったと思う。でも、ここは俺の夢世界。仲良くしても罰は当たらない。
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